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岩波写真文庫 [海、島の本]

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岩波写真文庫

岩波書店が、1950年から58年まで、全286冊刊行した写真集。
「物語る写真」、「眼でみる百科」、などのスローガンをかかげて、各版200枚前後の写真を詰め込んだテーマ別の写真集。
B6版モノクロで、当時の値段は1冊百円。

古物商で見つけた『忘れられた島』(鹿児島県、三島村)をきっかけに、『島』がテーマになった号を集めている。

僕が生まれる少し前なので、ノスタルジーを感じているわけではないが、戦後間もない50年代の日本の姿がそこにはあり、写真の中の昔の風景と現在を見比べながら、島を歩くのも楽しいものです。

最近、”赤瀬川原平”、”森まゆみ”らの選定よって復刻版が出ています。

忘れられた島 (復刻版 岩波写真文庫―森まゆみセレクション)

忘れられた島 (復刻版 岩波写真文庫―森まゆみセレクション)

  • 作者: 岩波映画製作所
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: 単行本

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コンペイトウ、好き? [海、島の本]

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『島旅』サボってまして、ネタが無いので、今年手に入れたおもしろい本の紹介でも...
一冊目は、

まんでぃ

『加計呂麻島』、『請島』、『与路島』のガイドブック。
奄美の方言で、”たくさん”という意味だそうです。

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(与路島の南@2011夏)

奄美大島のすぐ南に位置する、自然豊かな島々。
この本は、224ページもあり、役場の観光課が作ったとは思えない内容の濃さ。
島の見どころを、写真付きで詳しく紹介しています。
これを見たら、絶対に行きたくなります。
非売品で、船舶関係の方からいただきました。
(全国の書店でも、販売しているそうです)

もう、一冊は

いろはにコンペイトウ

『コンペイトウ(金平糖)』って懐かしい響きですね.. 最近食べてませんが。
その昔、コンペイトウは、いろんな形(自動車、飛行機、時計、ピストル...)のビンに入っていて、『菓子入り玩具壜』と呼ばれ、子供達に大人気だったそうです。

この本は、そんなコンペイトウの容器に魅せられた筆者が、こつこつと集めたコレクションを紹介したもので、古きよき時代の遊び心が感じられます。
帯書きはアルフィーの坂崎さん、自ら本を出すくらいのガラスコレクターです。

ビーチコーミングのブログで、この玩具ビンの存在を知りましたが、まだ拾ったことがありません...
小さな気泡の入った昔のビンって、なんか味わいがあって好きなんです。

いろはにコンペイトウ―Kurihara Toy Bottle Collection

いろはにコンペイトウ

  • 作者: 栗原 英次
  • 出版社/メーカー: にじゅうに
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本
和ガラスに抱かれて―坂崎幸之助のガラス・コレクション (コロナ・ブックス)

和ガラスに抱かれて

  • 作者: 坂崎 幸之助
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 単行本

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桜島は島なの? [海、島の本]

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(桜島の爆発@2010)

昨夏、トカラ行きのフェリーに乗る前に見た、桜島の小爆発。
風向きが悪く、噴煙が空を覆ったかと思うと、頭の上からパラパラと火山灰が降ってきて、目が開けられなくなった。

昨年の桜島の爆発は、観測史上最も多い896回に上り、今年に入っても活発な活動が続いている。
先月も大きな爆発があったばかりだ。

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(諏訪瀬島)

次の日、トカラの平島に降りた時には、”諏訪瀬島”の火山灰の洗礼を受けた。
桜島も諏訪瀬島の御岳も霧島火山帯。
今、同じ火山帯に属している”新燃岳”で、小規模な噴火が続いている。

先日、新田次郎の

桜島

を読んだ。
大正3年に起きた桜島の大噴火によって、火山学者と気象官になる運命を背負うことになった二人の男の物語。

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これは、その大噴火によって埋もれてしまった桜島の”原五社の鳥居”。
実は、この噴火によって陸続きになった桜島は、島ではなくなった。
『SHIMADAS』にも掲載されていない。

現在、火山と地震の観測は、気象庁が担っている。
もっと予測精度が上がり、少しでも自然災害が無くなって欲しいと思う。

桜島 (中公文庫 に 9-2)

桜島

  • 作者: 新田 次郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1975/05
  • メディア: 文庫

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青幻記 -沖永良部島- [海、島の本]

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(田皆岬@沖永良部島)

ずっと読みたかった、

青幻記(一色次郎)

沖永良部島が舞台の小説。

1973年に、『青幻記 ~遠い日の母は美しく~』という映画にもなっている。
この”田皆岬”でも映画の撮影が行われたそうだ。
脚本が平岩弓枝、監督が成島東一郎なので、ぜひ観てみたい。

薄倖で若くして亡くなった母の思い出をたどり、36年ぶりに帰った故郷の島で、母のことを知る老人が語る思い出話に、母の無償の愛を知ることになる主人公の姿が、島を背景に描かれている。

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沖永良部島の観光地、昇竜洞(鍾乳洞)の入り口には、青幻記の碑が建っている。
そこには、

 南の海は
  哀しみゆえに
   青く澄み
 美しき母への
  ひたすらな
   涙にむせぶ

と刻まれていた。

今まで、南の海に哀しみを覚えたことはない。
この小説を読み終えた時、その青さ故の深い哀しみが伝わってきたような気がした。

青幻記・海の聖童女 (1970年)

青幻記・海の聖童女

  • 作者: 一色 次郎
  • 出版社/メーカー: 集団・形星
  • 発売日: 1970
  • メディア: -

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自炊しますか? [海、島の本]

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My library

僕の書棚には、”海”や”島” のキーワードで集めた本が詰まっている。
いつか、この書棚が無くなる日が来るかもしれない...

自炊(じすい)

自分でご飯を作ることではありません。
「自分で、雑誌や書物などを電子化する」という意味のスラング。
電子ブックリーダーで読むために、本を裁断し、スキャンしてPDFなどにすることを言う。

先日、

"e-mail" の"e"がとれて"mail"と呼ばれるようになったように、"e-book"もそのうち"book"と呼ばれることになるだろう。

というような記事を見かけた。

Kindle、iPad、Reader、Galapagos...
続々と電子ブックリーダーが発売され、電子書籍の数も増えてきた。
電子化サービスも、雨後の筍のように出てきた。

本屋って無くなるの?
図書館は? ブックオフは?

でも、この本棚がなくなるのは寂しい...

【自炊道具】

電子ブック自炊完全マニュアル

電子ブック自炊完全マニュアル

  • 作者: 戸田 覚
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/12/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

FUJITSU ScanSnap(スキャンスナップ) S510  FI-S510

FUJITSU ScanSnap S510

  • 出版社/メーカー: 富士通
  • メディア: Personal Computers

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