シーボルトの眼 [旅]
がある。
入り口の近く、自ら”オタクサ”と呼んで愛したアジサイの庭にあったシーボルトの胸像。
江戸時代、日本に近代西洋医学を伝えた功績は大きく、日本の自然や文化を研究し、ヨーロッパに広く紹介した。 しかし、禁制の日本地図を持ち出そうとして国外追放処分となったシーボルト事件もあり、日本の内情を探索をするためのスパイだったという説もある。
この記念館に、シーボルトの日本人妻”滝(タキ)”とその子”イネ”を描いた『螺鈿の合子』が展示してあった。
その絵を描いたのが、出島の出入り絵師、
川原慶賀
シーボルトの指導のもと、伝統的な日本画法に西洋画法を取り入れ、その精細な動植物の絵は、シーボルトらの著作である『日本動物誌』や『日本植物誌』の図にも利用された。その繊細で緻密な図は、現代においても十分通用する。
長崎歴史文化博物館のHPで、川原慶賀の作品を見ることができます。⇒ ココ
必見ですよ。
そんな絵師をモチーフにした”ねじめ正一”の小説、『シーボルトの眼』は、葛飾北斎の娘、阿栄との恋も絡んだりして、おもしろい読み物になっています。
天翔ける女 [旅]
大浦けい居宅跡
2月に行った長崎のこと...
大河ドラマ『篤姫』の時、鹿児島が観光客で賑わったように、『龍馬伝』の後の長崎では、”龍馬ゆかりの地”が観光客で賑わっていた。
龍馬伝で、余貴美子さんが演じていた、
大浦慶
を憶えていますか?
幕末動乱期に女ひとりで上海へ密航し、日本茶をはじめて輸出して成功した女商人。
その名は日本全国に知れ渡り、坂本龍馬らとも親交があった。
その栄光と没落の波瀾に満ちた彼女の一生は、白石一郎の長編小説、『天翔ける女』に描かれている。
長崎の思案橋の近くに訪ねた彼女の居宅跡、今はカラオケボックスになっていた。
奈良へ(その七)、明日香村の飛鳥 [旅]
(亀石)
”朝の連ドラ”フリークの私、『飛鳥』に来たかった理由は簡単。
ドラマ”あすか”で見た『亀石』に会いたかった、それだけです。
この亀石、西を向いたら、奈良の盆地が泥の海になるという言い伝えがある。
オトボケ顔が、なんとも愛らしい。