美女とネズミと神々の島 @悪石島 トカラ列島の旅(13) [島旅]
石の彫刻の丸い窓から海を覗いてみると、ちょうど正面に小宝島が見えていた。
上集落から港に向かう途中、見晴のいい場所に建っていたのは、
美女とネズミと神々の島 ~かくれていた日本~
の文学記念碑。
『美女とネズミと神々の島』は、朝日新聞の記者だった”秋吉茂”氏が、悪石島に渡り1ヶ月間過ごした時のルポルタージュ。
当時(昭和35年~)の島のありさまや厳しい環境で生きぬく人々の様子が赤裸々に描かれている。
記念碑の前には、
『秋吉氏のルポルタージュは、ペーソスがあり、ユーモアがあり、男の憂えと怒りがあり、最も正確な報道文でありながら、すぐれた小説の持つ面白さをそなえている』
という、海音寺氏の碑文が寄せられていた..... まさにそのとおりだと思った。
絶版本ですが、古本で手に入ると思います。
もう一冊....
トカラ列島について書かれた本は少なく、その中でも、『トカラ 海と人と』(1981年 南日本新聞社)は、ひと昔前のトカラ列島の様子を知る貴重な資料だと思います。
続く...
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