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ラジオゾンデと核兵器 [つれづれ]

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ラジオゾンデ

ラジオゾンデについては過去に、海岸で拾った話や、小笠原、南大東島での打ち上げの話を書いているが、それらは気象観測用に打ち上げられたもの。

しかし、このラジオゾンデは長崎の原爆投下の時に使われたもの。
爆発の威力、爆圧や強度、熱度などを計測するため、落下傘をつけた3個のラジオゾンデが投下されたそうだ。

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(長崎原爆史料館)

そのひとつが、

長崎原爆資料館

に展示されていた。
ここには、被爆の惨状を示す写真などの他、核開発の歴史などが体系的に展示されている。

DSC08342-s.jpg(ファットマン)

長崎に投下された原爆はプルトニウム型で、その形から「ファットマン」と呼ばれており、その威力はTNT火薬換算で22kt相当の規模だったそうだ。

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爆心地は史料館のすぐ近く、今は公園になっていて、

爆心地公園

と呼ばれている。
爆心地には黒御影のモニュメントが建ち、その横には浦上天主堂の遺構が立っていた。

街の中にも、当時の爆発のすさまじさを伝える跡が残されている。

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これは、浦上天主堂のすぐ横の川に崩れ落ちた鐘楼。

DSC08368-s.jpg(一本柱鳥居)

爆心地から約800メートルの地点にあった山王神社(さんのうじんじゃ)の鳥居は、その片方だけが残っていた。

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神社の境内には、熱線により裸同然となりながら、今は豊かな緑を取り戻している、

被爆クスノキ

と呼ばれる楠の大木があった。


つい先日、国連総会の軍縮問題を扱う委員会で、核兵器不使用声明の発表に、日本が初めて参加した。
唯一の被爆国として遅すぎた決断.... 改めて、その重要さを認識させられた。


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コメント 2

momomo

島酔さん、こんばんは。

小倉の上空が晴れていたら長崎には落ちなかったそうですね。
爆心地公園の折り鶴も、
浦上天主堂の鐘楼も首の落ちた像も、とにかく重いです。

ファットマンなんてふざけた名前つけやがって…。
by momomo (2013-10-27 02:34) 

島酔潜人

>>momomo-san

広島と長崎で起こった、人類の愚かな過ちを三度繰り返してはいけませんね。
by 島酔潜人 (2013-10-27 11:12) 

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