網走番外地 波之上篇 [島の映画]
(フェリー波之上@2013)
昨夏(2013年)、新しくなった”フェリー波之上”に乗れるように島旅のスケジュールを組みました。
その時の話は、⇒ ココ
この薩南の夜行便は、何度乗っても胸躍るお気に入りの航路です。
ところで、タイトルにある『網走番外地』と『波之上』、この何の関係もない2つのキーワードが繋がる面白いものをみつけたので、その話を...
『網走番外地』といえば”高倉健”の大ヒット作、そのシリーズの中に、
網走番外地 南国の対決
っていう、沖縄が舞台になったものがあります。
上映されたのは1966年、本土復帰前の沖縄で撮影が行われました。
映画の冒頭、主人公の”高倉健”がフェリーに乗って神戸から那覇に向かうシーンがあるのですが、この時に乗っていた船が、大島運輸(現:マルエーフェリー)の
波之上丸
画面の右隅に船名が確認できました... 僕は見逃しません。
ただ、”波之上丸”が就航していたのは、”鹿児島⇔沖縄”航路だったはずなので、出航地の設定とロケ地は別かもしれません。
1962年に就航した初代”波之上丸”、2012年に就航した現在の”フェリー波之上”は、初代から数えて5代目になるそうです。
”波之上丸”が那覇港に入港するシーン...
いよいよ那覇港に着きます。
これは、現在の那覇港。
那覇港に着いた時、健さんはガキにパスポートをすられてしまいます。
沖縄に渡航するのにパスポートが必要だった時代なんですね.... 健さんの舎弟役で一緒に歩いているのは田中邦衛です。
このシーンも設定では那覇港になっていますが、ひょっとしたら名護の方かもしれません?(誰かわかる人がいたら教えてください)
波之上丸の看板も見えます。
”純客船ふじ”も気になる....
守礼門、泊港、名護湾、コザの町並み、当時の沖縄の風景を見ているだけでも楽しめる貴重な映像満載、車も右側を走っています。十代の大原麗子が出演しているのも見どころです。てるりんこと照屋林助も、チンピラ役で出演しています。
これ以上書くとネタバレになるので割愛します。
ラストシーンで、手錠をかけられた健さんが乗り込むのも、やっぱり”波之上丸”。
この当時から、マルエーマークだったんですね。
このシーンを見て、この船がマルエーのだって気づき、再度映画を観なおしました。ww
船をズームして見ると、
歓迎 宮古高等学校本土修学旅行団
と書かれた横断幕が掲げられていました... 時代を感じますね。
映画の中には、
第三伊平屋丸
という船も出てきます。伊平屋島への渡船だと思われるのですが?... 誰か教えてください。
ちなみに、これが現行の”フェリーいへや”。(撮影:2009年)
今年(2014年)の4月には、新造船”フェリーいへやⅢ”にバトンタッチするようです。
この映画のオープニングのクレジットには撮影協力
琉球政府
の文字が...
昔の映画を観ていて、こういう発見があるとゾクゾクしますね。
島旅は船旅でもあるわけで、必然的に船にも興味を持つようになってしまいました。
島酔さん、こんばんは。
へえー、沖縄で網走番外地ですか。
知らなかったなあ。
健さんも船乗ったり沖縄行ったりお疲れさまでした(笑)。
第三伊平屋丸は名前からして、伊平屋村の村有船って感じ。
by momomo (2014-02-26 02:09)
~☆ 島酔潜人さんへ ☆~
夜行便はロマンチックでいいよねぇ~。
夢が膨らみますね。
by ☆彡異邦人 (2014-02-26 09:52)
>>momomo-san
この映画、当時の沖縄でロケしているのでく資料的にも面白い映像ですよ。ぜひ、観てください。
フェリーいへやも4月に新しくなるようです...乗りに行かねば!
by 島酔潜人 (2014-02-26 10:19)
>>異邦人-san
夜行便は、船にしても列車にしても旅って感じがしていいですよね。
ぜひ、夢を膨らませに行ってください。
by 島酔潜人 (2014-02-26 10:21)
そうそう。網走番外地なのに沖縄って不思議ーと
思ってました(笑)
みたことはないんですけどねw
琉球政府、やはり時代を感じますね
by リュカ (2014-02-26 12:01)
>>リュカ-san
今見るとダサダサのストーリーですが、当時の沖縄の様子が見られるのはすごく貴重です。 ぜひ!
by 島酔潜人 (2014-02-26 17:19)