エボシガイとエイハブ船長 [磯乞食]
(漂流物に付着するエボシガイ)
先日読んだ、『復讐する海』。
捕鯨真っ盛りの1820年、怒ったマッコウクジラに体当たりされ、沈没させられた捕鯨船エセックス号。 その船から脱出した乗組員の漂流サバイバルの話。
極限状態で起きたカニバリズム(食人)の悲劇が、180年の時を経て封を解かれた衝撃のノンフェクション。
漂流中、彼らはボートの底についた”エボシガイ”を食べて、一時の飢えをしのいだそうだ。
「エボシガイは、モロッコ、ポルトガル、スペインなどでは昔から珍味とされており、ワシントン州では養殖されている。食通は蔓状の蔓脚(まんきゃく)の皮をむいて食べる。その味はカニやロブスター、エビに似ている」...
彼らが食べたのは”エボシガイ”だったと思われるが、食用にされているのは、”カメノテ”のことだと思う。
フジツボ、エボシガイ、カメノテは、総称で呼ばれたり、明確に区別されないことが多いようだ。
日本でも、”カメノテ”はよく食べられている。 けっこう旨い。
メルヴィルは、このマッコウクジラが捕鯨船を襲ったという事件を元に、『白鯨』を書いた。
映画で見た、”モビー・ディック”の怒りに満ちた”青い目”が、やけに印象に残っている。
~☆ 島酔潜人さんへ ☆~
白鯨は本でも読みましたが、映画でも観ました。
そうなんですか。エボシガイはフジツボやカメノテとは明確に区別されていないのですか。
by 異邦人 (2010-07-12 15:04)
カメノテってどんなのかな?って思ったので調べてみました。
エボシガイに形は似てるのですね。
びっちり付着していたら、やっぱりちょっと見ていて痒くなります(笑)
by リュカ (2010-07-12 18:44)
カメノテ・・・。
最初にどこかの島で見たときにはホントに子ガメの手だとおもってました。
美味しいですよねー。
by しか (2010-07-12 23:10)
>>異邦人-san
たぶん、翻訳する前から混同されていて、翻訳した結果、エボシガイになったのではと思っています。
PERCEBES(ペルセベス)のパエーリャ、今度作ろうかな。
by 島酔潜人 (2010-07-12 23:28)
>>リュカ-san
カメノテって、ネーミングそのものでしょ。 見かけは気持ち悪いですが、甲殻類なので美味しいですよ。
by 島酔潜人 (2010-07-12 23:30)
>>しか-san
カメノテ、そっくりですよね。
ちょっと食べにくいですが、美味しいですよね。
初めて食べたのは、確か屋久島だったかな...
by 島酔潜人 (2010-07-12 23:33)
あ、私も屋久島でした~。
by しか (2010-07-13 00:57)
>>しか-san
行ってますね~。
”塩茹で”、ビールに合いますよね。
今度の島で、採りにいこおっと。
by 島酔潜人 (2010-07-13 20:28)
エボシガイ、どんなお味でしょうね?
ちょっと興味はありますが、チャレンジはやめておきます。
私が初めてカメノテを食べたのは小学生の頃、海岸で友達と古くなった鍋で海水を沸かし、カメノテを茹でて食べました。(うまかった!)
動機は、少年雑誌の付録のサバイバルブックに、そんなことが書いてあったから~!(笑)
by 渚の探偵:助手 (2010-07-13 23:23)
>> 渚の探偵:助手-san
エボガシガイ、ちょっと食べてみたい気もするが、あの蔓脚の動きを見たら、ちょっと...
身も少なそうだしね。
好奇心旺盛な、少年時代だったんですね。(笑)
明日あたり、採りにいってたりして... 食べたくなってきたでしょ。
by 島酔潜人 (2010-07-14 00:06)