還住丸に乗りたくて... 青ヶ島（１）：島へ、そして海に還る日のために... （島酔潜人）：SSブログ

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２２時３０分、見慣れた都会の明かりを背に船は出港した。
目的地は、

青ヶ島

９月に行った、島旅ログです。
（喜界島の旅ログ、途中だったような気がするが.... まぁいいか）

八丈島の南６７Ｋｍにある伊豆諸島最南端の有人島。
東京都青ヶ島村無番地、日本で最も人口の少ない（２００人足らず）自治体。

青ヶ島へのアクセスは、八丈島を経由する。
飛行機とヘリを乗り継いでいくセレブな方法もあるが、やっぱりそこは船で。
以前から還住丸に、乗りたいと思っていたし...

（御蔵島）

翌日の朝、三宅島を過ぎた頃からだんだん空が明るくなってきた。
御蔵島のシルエットが朝焼けの中でだんだん大きくなってくる。

６時、御蔵島に到着。
夏の週末は、船の甲板にまで雑魚寝の人があふれ、１００人以上のドルフィンスイマー達が降りていく御蔵島、９月の平日とはいえ降りる客は１０人足らず。
あまりの少なさにちょっと驚いた。

９時２０分、八丈島の底土港に到着、八丈冨士（西山）がお出迎え。
ここから、還住丸が出航する八重根港まではタクシーで移動。
乗り継ぎ時間は４０分しかない。
電車の乗り継ぎなら余裕のよっちゃんだが、そこは船、間に合わなかったら八丈島１泊になってしまう、リスキーな乗り継ぎだ。

ダイビングの時にお馴染みの八重根港の奥で待っていたのは、あこがれの

還住丸

年間就航率は５割を切っているらしい。
イチローの打率よりはいい... って比較してもしょうがないが。

乗船券はここで買う。

１０時に出航。
乗客は島民１人、大学生２人と、僕の４人。
港を離れて後ろを振り返ると、八丈冨士（西山）と八丈小島が見送ってくれていた。

船の中はなかなか快適。
２階前方のイス席。

２階後方の部屋（左）、１階の喫煙部屋。
船に弱い人は、後方の席で洗面器を抱えて寝ていたほうがいいかも。

上甲板に上がることができる。
天気のいい日はここが特等席。
この甲板に出るには、ブリッジ（操舵室）を通らないといけなかった。

ってことで、必然的にブリッジを見学することができた。
船長さんというよりは、漁師さんのような雰囲気に親近感をおぼえた。

紺碧の海の向うに、青ヶ島が近づいてきた。

１２時４５分、青ヶ島に到着。

タラップがかけられるかと思っていたら、なんか踏み台のようなものが用意されているではないか。
まさか？... そう、船から岸壁に飛び移らなくてはならないのだった。
少しうねりがあり、船は１ｍくらい上下左右にローリングしている。
船の揺れに合わせて、さっと飛び移る... 黄色いＴシャツのお兄さんが手を引いてくれた。
僕の後から降りた大学生はかなりビビッていて、タイミングを合わせるのに苦労していた。

大東島よりワイルドな下船があったなんて...

続く...