奈良へ(その四)、女人高野 [旅]
室生寺
三重県との県境、奥深い室生山の中腹に杉の巨木に隠れるように堂塔が散在している。
女性の参拝が許されたことから『女人高野』の別名で知られた真言道場。
土門拳の『古寺巡礼』に出会って以来、長年温めていた計画がやっと実現した。
けっして、”女人”という言葉に惹かれたわけではない。
奈良へ(その三)、夕暮れの二月堂 [旅]
二月堂を歩いていた時、秋の日が傾き始めた。
石段に刻まれた模様(唐草、亀甲、流水)が、くっきりとあぶりだされていく。
静かに「お水取り」の季節を待つ二月堂。
1300年前と変わらぬ夕日が、奈良の都を染めていく...
続く...
奈良へ(その二)、やっぱ大仏でしょ [旅]
奈良へ(その一)、阿修羅に会いたくて... [旅]
徳島への島旅(?)の帰り道、奈良に寄った。
前から行きたかった室生の里、憧れの阿修羅、石造物の明日香...
奈良に行きたい理由はいっぱいあった。
まずは、興福寺へ。
ちょうど、五重塔初層と東金堂後堂が特別公開中、50年ぶりに還坐した『正了知大将像』も拝観することができた。
お目当ては、リニューアルされたばかりの『国宝館』と、そこにある『阿修羅像』。
昨年の『国宝 阿修羅展』に行きそびれたので、やっと願いがなかった。
国博の展示と同じ人が担当したというライティングや展示方法もすばらしい。
ライティングのせいか、表面的な怒りは消え、内に秘めた強さを演出しているように思えた。
ちょっと、”工藤夕貴”似?
阿修羅以外の『乾漆八部衆立像』、『銅造仏頭』などの国宝も必見。
ここには、もう一度行ってみたい。
続く...