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獄中有感(南州)  沖永良部島、徳之島の旅(4) [島旅]

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島津久光の命に背き、罪人として沖永良部島に流された西郷隆盛は、1年半の獄中生活を強いられ、この地で、

敬天愛人

の大精神を発想したと言われている... という話は以前にも書いた。

http://simayoibito.blog.so-net.ne.jp/2012-07-11

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その復元された牢獄跡の隣に、

西郷南洲記念館

があります。
ここでは、沖永良部島での生活の様子や、”土持政照”等、島の人との交友関係を知ることができます。

この記念館には、この地にあるべきと無償寄託された、

獄中有感

の書が展示してあります。(数ヶ月おきの期間限定)

朝蒙恩遇夕焚坑   朝に恩遇を蒙り夕に焚坑せらる
人生浮沈似晦明   人生の浮沈晦明に似たり
縦不回光葵向日   たとい光を回らさざるも葵は日に向う
若無開運意推誠   もし運開くなきも意は誠を推す
洛陽知己皆為鬼   洛陽の知己皆鬼となり
南嶼俘囚独竊生   南嶼の俘囚独り生を竊む
生死何疑天付与   生死何ぞ疑わん天の付与なるを
願留魂魄護皇城   願くば魂魄を留めて皇城を護らん

獄中での心境が綴られたもので、今も心に響くものがあります。

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展示室の隣には、島の子供たちに教えるための紙芝居のようなパネルがありました。

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沖永良部島と西郷隆盛の関係は深く、いかにこの地での生活が後の西郷隆盛や沖永良部島に影響を与えたかを知ることができます。

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記念館のすぐ近くには、西郷南洲翁に感謝した島民たちが建立した、

南州神社

があります。

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和泊とは逆の伊延(いのべ)港の側には、

西郷隆盛上陸之地

の記念碑も立っています。

西郷南洲遺訓―附・手抄言志録及遺文 (岩波文庫)

西郷南洲遺訓―附・手抄言志録及遺文

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1991/01
  • メディア: 文庫

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コメント 4

異邦人

~☆ 島酔潜人さんへ ☆~
獄中でなければ沖永良部島での生活は
天国の様なところなんでしょうね。
獄中であっても過ごしやすかったんでしょうね。

by 異邦人 (2013-08-09 08:26) 

島酔潜人

>>異邦人-san

奄美大島での蟄居時代とは違って、罪人として流された沖永良部島での獄中生活はほんとうに厳しいものだったようですが、土持政照等、島の人たちに助けられたようです。
by 島酔潜人 (2013-08-09 09:06) 

momomo

島酔さん、こんばんは。

獄中有感。
西南戦争は不本意だったのだろうけど、
男の気持ちを感じますね。
by momomo (2013-08-10 01:37) 

島酔潜人

>>momomo-san

ここの紙芝居には、西南戦争の部分は語られていませんでした。
西郷さんがもう少し中央に居てくれれば、日本も変っていたかもしれませんね。
by 島酔潜人 (2013-08-10 10:48) 

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