富士山測候所記念日

（冬）

今年の夏は空気が澄んでいるせいか、毎日のように富士山を見ることができ、夜には登山者の光の列が確認できる。
今週は、ヒュー・ジャックマンも登頂したようだ。

昔、富士山頂に気象レーダーがあったのだが、気象衛星と代替レーダーによって、1999年にその役目を終えた。



子供の頃に集めていた切手の中に、『富士山頂気象レーダー完成記念』の切手があった。
それには、このレーダードームが描かれていた。

この気象レーダーのプロジェクトを指揮したのが、当時気象庁に勤めていた、新田次郎。
後に、『富士山頂』という小説を書いた。
実際に富士山頂で気象観測をしていた彼の小説には、富士山を題材にしたものが多い。
『富士山頂』、『富士に死す』、『芙蓉の人』、『怒る富士』...
特に感動したのは、

芙蓉の人

正確な天気予報をするためには、富士山頂での気象観測が必要との信念で、私財を投じて富士山頂に観測所を作り、真冬の富士山頂にこもり、高山病や悪天候と戦いながら極地観測を成功させようとする”野中到”とその妻”千代子”の壮絶な戦いを描いた感動の物語。
この工事の完成を、中央気象台に連絡してきた日が、1895年（明治28年）の8月30日。

それを記念して、今日（8月30日）は、

富士山測候所記念日

だそうだ。

富士山を眺めるたびに、気象観測に情熱をかけた人達のことを想う。

富士山頂

• 作者: 新田 次郎
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 1974/01
• メディア: 文庫

芙蓉の人

• 作者: 新田 次郎
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 1975/01
• メディア: 文庫

コメント 12

～☆　島酔潜人さんへ　☆～
富士山は４回登りました。
やはり新田次郎の小説に感化されてです。
富士山は登るより眺める方が良いようですが、
パワーが貰えそうで登るのもいいですね。
by 異邦人 (2012-08-30 22:38) 

>>異邦人-san

4回はすごいですね。
私、眺めているだけでまだ登った事がないんです。
今週末、〇さんとYume さんが登るようです。
ちょうど満月でいいかも...
by 島酔潜人 (2012-08-30 23:00) 

夜、登山者の光の列が見えるんですね゜o゜
富士山一度は登ってみたいと思っていますが、心得て臨まないとと大変な事になるようですよね。何事にも先達となるバディが必要かな。
by aura-aura (2012-08-30 23:49) 

島酔さん、こんばんは。

『芙蓉の人』はたしかに感動しますね。
若い人にもっと読んでほしい本。
じつはぼくも富士山には登ったことがありません。
登らなくても、二度登っても“ばか”と言われる山になんか登るか、
というのは冗談で、ぼくにとっては眺める山。
これからも登ることはなさそうです。

ちょうど満月ですか。○さん、狼にへん～しん！
by momomo (2012-08-30 23:54) 

登るのは来週です。半月になっちまいます。
「富士に死す」もお勧めですよ～

２０回以上登ってます。(^^ゞ
by ○ (2012-08-30 23:59) 

>>aura-aura-san

私もまだ登った事がありません。
高山病とかもあるので、誰か慣れた人と一緒の方が安全ですね。
by 島酔潜人 (2012-08-31 09:25) 

>>momomo-san

momomoさんも眺める派なんですね。
でも、一度は登ってみたいのですが...
by 島酔潜人 (2012-08-31 09:26) 

>>〇-san

あれ、今週末じゃないの？　来週なんですか...
手をふってくださいね。（笑）
by 島酔潜人 (2012-08-31 09:27) 

最近になって死ぬまでに一度登りたいと
思うようになりました。。。

by rtfk (2012-08-31 09:47) 

>>rtfk-san

体力のあるうちに... 私もですが。
by 島酔潜人 (2012-08-31 09:58) 

静かに佇む富士山。何だか神秘的ですね。
気象観測に尽力して頂いた方々のお陰で私たちの
生活が成り立っているんですねぇ(*^^*)
ちぇっ、今日は晴れじゃなかったっけ？何て言っちゃいけませんね(>_<)
by ゆき (2012-08-31 10:56) 

>>ゆき-san

気象観測の歴史はおくが深い... ですね。
こちらは、今日も晴れ... 湿度が高くて暑すぎる。
by 島酔潜人 (2012-08-31 21:40)