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シーボルトの眼 [旅]

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シーボルト記念館

もう一つだけ、2月に行った長崎のこと...
長崎の繁華街から少し離れたところに、

シーボルト記念館

がある。

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入り口の近く、自ら”オタクサ”と呼んで愛したアジサイの庭にあったシーボルトの胸像。

江戸時代、日本に近代西洋医学を伝えた功績は大きく、日本の自然や文化を研究し、ヨーロッパに広く紹介した。 しかし、禁制の日本地図を持ち出そうとして国外追放処分となったシーボルト事件もあり、日本の内情を探索をするためのスパイだったという説もある。

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この記念館に、シーボルトの日本人妻”滝(タキ)”とその子”イネ”を描いた『螺鈿の合子』が展示してあった。
その絵を描いたのが、出島の出入り絵師、

川原慶賀

シーボルトの指導のもと、伝統的な日本画法に西洋画法を取り入れ、その精細な動植物の絵は、シーボルトらの著作である『日本動物誌』『日本植物誌』の図にも利用された。その繊細で緻密な図は、現代においても十分通用する。

長崎歴史文化博物館のHPで、川原慶賀の作品を見ることができます。⇒ ココ
必見ですよ。

そんな絵師をモチーフにした”ねじめ正一”の小説、『シーボルトの眼』は、葛飾北斎の娘、阿栄との恋も絡んだりして、おもしろい読み物になっています。

シーボルトの眼 出島絵師 川原慶賀

シーボルトの眼 出島絵師 川原慶賀

  • 作者: ねじめ 正一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/05/26
  • メディア: 単行本
日本植物誌―シーボルト『フローラ・ヤポニカ』

日本植物誌―シーボルト『フローラ・ヤポニカ』

  • 作者: シーボルト
  • 出版社/メーカー: 八坂書房
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本
ふぉん・しいほるとの娘〈上〉 (新潮文庫)

ふぉん・しいほるとの娘〈上下〉

  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1993/03
  • メディア: 文庫

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コメント 4

こちみん

シーボルト記念館!
志の輔さんの新作落語「大河への道」を聴いて以来憧れの場所です。
学芸員さんが楽しい方だとか。

ピーピングしのすけのふしあなから世間「シーボルト記念館から」
http://meiboku.exblog.jp/12920376/

川原慶賀さんの絵も味わい深くてステキですね。

by こちみん (2012-04-28 15:00) 

島酔潜人

>>こちみん-san

シーボルト記念館に食いついてくれてうれしいです!
志の輔さんとつながりましたね。
学芸員さんて面白い方なんですか... その話を知っていれば絡んだのに。
長崎に行かれたときにはぜひ!
川原慶賀さんの絵は、ほんとうにすばらしいです。
by 島酔潜人 (2012-04-29 00:03) 

momomo

島酔さん、こんばんは。

いろんなこと知っているなあ。
そういえばはるか昔、
『オランダおいね』っていう連続ドラマがありましたね。
丘みつ子が主演だったような。
突然、思い出しました。
by momomo (2012-04-30 00:58) 

島酔潜人

>>momomo-san

”イネ”さんのドラマがあったんですか... アーカイブセンターに見に行かなくては。(笑)
イネさんは、日本で初めての女医さんだったそうです。
by 島酔潜人 (2012-04-30 09:50) 

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